ハンケイ500m

自分たちの足で見つけたオリジナルな情報。
本物を知る「京都人」のためのフリーマガジン

ゆでレタスクラブ

Vol.7 : 2018年9月

フリーマガジンづくりで
いちばん大切なこと

往復書簡形式で雑誌の可能性を考える「ゆでレタスクラブ」。『ハンケイ500m』の円城新子編集長が、『レタスクラブ』の松田紀子編集長からの質問に答えます。

『レタスクラブ』編集長 のんちゃんへ

猛暑の祇園祭が終わり、京都は秋の行楽シーズンに突入します。のんちゃん、夏はゆっくり休めましたか?こないだの東京出張で、ほんの1時間、のんちゃんとランチができたけど、相変わらずのパワフルさを感じ諸々、触発されました!!!ありがとう!

さて、「編集長として一番大事にしていることって、なんですか?」という、改めてズバッと核心にせまる、のんちゃんからのご質問。襟を正す気持ちで、考えました。

今、編集長として、いくつか大事にしている事柄があって、「現在」という時制を設定して話すならば、当面は、「オリジナリティー」への執着。ひとまずこれにつきます。

そもそもネットでたくさんの一般情報が出回っていてそれのコピペがまた拡散され、活字になっている現在、「いかに自分たちのフィルターを通した情報であるか」に、雑誌づくりの「尊さ」を感じます。

そこには、他者が聞き出せなかった面白さを紹介するという取材力や、これってすごくないですか?という時流を見据えた問いかけのセンスがミックスされていて雑誌の醍醐味に大きく関わってくると思っています。

編集長だけでなく、このイズムをスタッフ全員で共有して出来上がる本は、人気が出るはず。そして、コアなファンが付くと信じています。

最近「フリーマガジンの作り方教えてください!」という質問をよく受けます。私は、作る前に、そもそも「それって広告取ってまで、載せたい情報か?」を 純粋に考えることを、おすすめしたいです。さらに、「その広告はどんな企画と手法で読者に届けるのか?」を思案するのも必須かなと思います。

このご時世で、奇跡のV字回復をした「レタスクラブ」も、のんちゃんやスタッフの皆さんの「センス」がまさにコアなファンを惹きつけたんですよね!

のんちゃん、今度『ハンケイ500m』は今度ラジオでうちの雑誌の熱い想い、イズムをこぼれ話として紹介しようと思っています。

この「雑誌と、他のメディアとどう組み合わせるか」についてのんちゃんは、どういうふうに考えていますか?

たとえば、作品では『ダーリンは外国人』は映画化だけじゃなくて、JR山手線の車内の動画で流れたこともありますよね。『レタスクラブ』はWEB版も大盛況です。

もともとの、コンテンツなり雑誌なりのイズムを他のメディアで広げるとき、大事にしていることを損なわないためにどうしたらいいのか? どんな人と組んでいるのか?「これだけはしないように」気を付けていることはあるのか?ご意見、いただきたいです!

円城新子

【告知】

ハンケイ500mのラジオ、KBS京都で開始!

●2018/10/6(土) 〜 2019/3/30(土)
 毎週土曜日 午前7時30分~8時00分
●放送局
 KBS京都Radio
 (FM94.9MHz / AM1143KHz)
●パーソナリティ
 円城新子(ハンケイ500m編集長)
 原田博行(サウンドロゴクリエーター)

ラジオ|KBS京都

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