Vol.10 : 2019年3月
デジタルなSNSを活用、
その精神はどアナログで
往復書簡形式で雑誌の可能性を考える「ゆでレタスクラブ」。『レタスクラブ』の松田紀子編集長が、『ハンケイ500m』の円城新子編集長からの質問に答えます。
『ハンケイ500m』編集長 新子ちゃん
京都は今頃底冷えして寒いでしょうね…。でももうすぐ待ちに待った桜の季節!満開の桜を今年はぜひ新子ちゃんと見に行きたいわ~!
新子ちゃんの「子育てしながら編集長」のお話、とっても共感しました。子供が小さいうちはいろいろ大変だけど、編集者って常にアンテナを張り巡らす仕事だから、子供のおかげで世界が広がったり、新しい友人と出会えたりするのは私もありがたかったなあ。子供が成長した今、自由度も増して更に活躍の幅を広げていこうね、お互い!
さて、今回の質問は、私のSNS活用法について、だね。うん、よくそれ聞かれる。FB、ツイッター、インスタなどやってるから、なぜかとってもデジタルなひとだと思われているけど、私のマインドはどアナログ。「アナログのマインドで、デジタルに対峙する」ってのがポイントなのかも~。
どういうことかと言うと、
○対面で言われたくないことや言わないことは、書かない。
○あるいは全然会ったことのない人の気持ちを考えながら、書く。
○この投稿を読んだ人に、笑いか納得か共感か、プラスの感情を起こさせるものを書く。
ね、意外とどアナログでしょう?
普段の人間関係の延長線上であることを意識すれば、そんなに凹む出来事には遭わないし、(たまにディスられるけど)新しい人とつながることもできるし、そこから新たなアイデアや関係が生まれることもあるし、私にとっては今やとても大事なツールになっています。
FBは基本的に知り合いとしかつながってないから、わりとさらけ出す方向で書いているけど、さらけ出しが弱っている方向性ならば、みんな全力で応援してくれるし、イキってる方向ならばみんな全力で喜んで盛り上げてくれるし、なんかこう、元気が出るW。
ツイッターは、不特定多数の人々とつながっているので、できるだけ簡潔に、情報や近況をお知らせするっていう感じかな。作家さんとはツイッターのほうが繋がりやすいから、情報収集では一番使ってます。
インスタは、写真が下手だから実はあんまり使ってないのよ。ただ時流的にアカウントは持っていたほうがいいから、いちばん気の抜けた投稿が多いかもW。
新子ちゃんはあんまりSNSやらないって言ってたけど、もちろん無理しなくていいと思う。ただ、編集者も自己表現したほうが仕事の幅も広がってくるから、いつか気が向いたらやってみて~。
そうそう、私のデジタルへの強い苦手意識を払拭させてくれた本を紹介しとくね。糸井重里さんの『インターネット的』って本。私はこの1冊を読んで、とっても気がラクになった経験があります。きっと新子ちゃんにもピッタリだと思うよ~。
さて、私からの質問は、「編集長、もうやだなあ~・・辛い!」って思ったことある? あったら、その時のエピソードと、結果続けている理由を知りたいな。きっと新子ちゃんのことだから、驚くべきアグレッシブさで駆け抜けていると思うけど。
長々とごめんね。返信楽しみにしてますね。
【告知】
ハンケイ500mのラジオ、KBS京都で開始!
●2018/10/6(土) 〜 2019/3/30(土)
毎週土曜日 午前7時30分~8時00分
●放送局
KBS京都Radio
(FM94.9MHz / AM1143KHz)
●パーソナリティ
円城新子(ハンケイ500m編集長)
原田博行(サウンドロゴクリエーター)