Vol.4 : 2018年3月
メンバーの強みを見つけるのが、雑誌。
往復書簡形式で雑誌の可能性を考える「ゆでレタスクラブ」。『レタスクラブ』の松田紀子編集長が、『ハンケイ500m』の円城新子編集長に返信します。
ハンケイ500m 円城新子さま
1月の東京はびっくりするほど雪が降り積もって、九州出身の私は歩くのもやっと・・・な状況でしたが、雪のお陰でいつもは騒がしい街が静寂に包まれるのは、神秘的な情景でした。京都の雪景色はもっともっと、深々と寒く、深々と静けさが広がっていることでしょう。
新子ちゃん(と、わたしも呼ばせていただこう)が展開する「ハンケイ500メートル」の世界は、地元に密着しながらも単なる情報だけではなくって、どのページもきちんと読み物として成立している点がすばらしいなあと、いつも感じています。
それは一重に、新子ちゃんはじめ、御誌のスタッフのみなさんが全員で、同じ方向をむいて、同じような熱量で紙面づくりに取り組んでいるからなんだよね。
雑誌って、いろんなメンバーのちからを集結せねばできない業態なので、おのおののパワーを最大化させるってことが実は編集長の一番大事な役目だったりする。
私はずっと書籍も平行して編集してきたので、
書籍=個人競技
雑誌=団体競技
と捉えて取り組んでいるんだけど、新子ちゃんの質問にあった「雑誌の面白さ」ってまさにそれだなあって思っていて。
雑誌づくりは、メンバーの「強み」をみつけてフォーメーションを組み、守ったり攻めたりする「野球」とか「バレーボール」みたいなところがあるよね。
その中で、クライアントと一緒に課題に向かって解決できるよう攻めたり読者といっしょに新しいチームを立ち上げたりするのが、雑誌の面白さなんじゃないかなあと思っています。
そうそう、3/4(日)に京都の大垣書店さんで、私と収納家の先生とのトークイベントが開催されます。京都の読者さんと触れ合うチャンス!と、今からとても楽しみです。
「中山真由美さん×松田紀子さん トークイベント 終了|大垣書店」
新子ちゃんは、読者さんとの関係性、どのように築いてる?心がけていることとか、教えてもらえると嬉しいです。